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【アメリカ生たまご体験記】たまごかけごはんを手軽に安全に食べている方法5選

たまごかけごはん(TKG)をアメリカでラクに安全に楽しむ方法を全力で考えてみた アメリカ生活

こんにちは!アメリカ駐在に帯同中のからしです。

アメリカでどうしても卵かけごはん(TKG)が食べたくなったので、検索しまくった結果、辿り着いた自宅でできる生卵を安全に食べる対策について紹介します!

からし
からし

ずぼらなので、いかに”気軽に”生卵を食べられるようにするかをとにかく意識しました!

【結論】アメリカの卵かけごはん準備は、お湯を注ぐだけ

色々調べて私が編み出したアメリカで生食用じゃない卵を生でいただく方法、それはなるべく新鮮なタマゴを買ってきて割る前にお湯をかけて1分待つだけ、です!

生食用に殺菌された卵を買ってくる、スロークッカーで低温調理する、等々他にも方法はあります。

が、食べる直前にお湯をかけるのが一番リスクとラクさのバランスが良いです!

特別な道具を準備することなくお湯だけでできるこの方法で生卵を楽しんでいます!

お湯につかっている生卵を撮影した写真
キッチンでお湯につかるタマゴ。1分後割って卵かけごはんになります。

え?お湯かけるだけだと消毒しきれていないのでは?と思ったそこのアナタ。

なぜこの結論に至ったか、本当に安全なのか検証した結果をしたためたので、この記事をぜひ最後まで読んでみてください!

そもそもなんでアメリカでは生卵を食べられないと言われるのか

日本にいたときから、アメリカを含め、海外では生卵を食べられない、という認識をもっている方は多いのではないでしょうか?

私も、なんとなく漠然と、海外で生卵は食べちゃダメ、という認識でした。

でもなぜナマタマゴ、食べちゃだめなんでしょうか?

割れた生タマゴを撮影した写真
割れたりヒビが入った生タマゴは絶対食べちゃだめですよ!

サルモネラ菌感染のリスクがあるから

生卵には、サルモネラ菌が付着していることがあり、この菌を一定量取り込むと感染型食中毒を引き起こすのです。

症状が出るのは感染してから約12-72時間後、下痢・嘔吐・発熱などの症状は4日間から7日間ほど続くと言われています。

このサルモネラ菌による食中毒、サルモネラ症は世界中で下痢を引き起こす最も多い原因の一つであり、症状は軽度なら軽い下痢程度ですが、重症になると腸チフスなどの合併症を引き起こすこともあるそうです。

からし
からし

なかなか病院にかかるハードルが高いアメリカでの食中毒は出来れば避けたいですよね…

根本の原因は、鶏の身体の構造

でもこのサルモネラ菌、ごく一般的に存在する菌でアメリカだけに存在するわけではありません。

サルモネラはヒトや動物の腸内に存在しているのですが、そもそもなんで生卵にサルモネラ菌が混入するかというと、鶏の身体の構造に起因します。

鶏のタマゴは、総排出腔という器官から出てきます。そしてこの器官、その名の通り、卵だけでなく、直腸・排尿口の役割も担っているのです。

つまり平たくいうと、うんちもおしっこも出てくるところから卵が出てくるので、どうしても腸内に存在するサルモネラ菌が付着しやすいということなんです!

ニワトリのタマゴも排泄物も総排出腔から出てくることを説明した画像

つまりタマゴのサルモネラ感染リスクは、鶏の身体の構造上、世界中どこのタマゴにもあるリスクということですね…

サルモネラ感染にはオンエッグ型とインエッグ型がある

さらにこのサルモネラ菌、タマゴの殻につく通称オンエッグ型と、タマゴの殻が形成される前に中身がサルモネラに感染してしまうインエッグ型があるとのこと。

オンエッグ型は前述の通り、タマゴが体外に出る過程や出た後の糞尿の接触などから殻が汚染されますが、インエッグ型は、タマゴが完全に出来上がる前に体内で感染してしまうということ。

タマゴ内部に侵入してしまったサルモネラ菌の殺菌は加熱一択になってしまう=つまり低温殺菌以外の方法で生タマゴで楽しめないということ…

ただ農林水産省のデータによると、タマゴの中身がサルモネラ菌に汚染されている確率は0.0027%!

日本国内のデータはありますが、かなーり低い確率ですね。

オンエッグ型と比較して、インエッグ型でのタマゴのサルモネラ菌汚染を心配する必要はあまりないようですね。

なぜ日本の卵は生で食べられるのか

ではなぜ日本では当たり前のように生卵が食べられるのか

それはやはり生食前提の製造・流通経路が確保されているからのようです。

かごにタマゴがたくさん入っている様子を撮影した写真
新鮮なタマゴって美味しいですよね。

表面を消毒しているから

日本で生卵を食べられる理由のひとつめは、タマゴの表面を消毒しているから。

殻に付着しているオンエッグ型のサルモネラ菌の対策に、あらかじめ流通時に殻を洗浄・消毒していることが多いようです。

生食前提の賞味期限設定

日本で生卵を食べられる理由のふたつめは、生食前提の賞味期限が設定されているから。

アメリカのスーパーでタマゴを買うと、賞味期限の長さに驚きますが、これはあくまで加熱前提

日本のスーパーでは、購入時から1週間程度冷蔵保存しても”生”で食べられることを想定して、賞味期限の設定をしているため、その期間内であれば安全に生卵を楽しむことができるようになっています。

ワクチンを鶏に接種させている(ただし全てではない)

日本で生卵を食べられる理由のみっつめは、鶏にワクチンを接種させていることもあるから。

サルモネラ菌感染を防ぐため、ワクチン接種を実施している養鶏場もあるようです。

アメリカで生タマゴを食べる対策5選

では、生食前提での生産・流通経路ではないアメリカのタマゴを生食するにあたって、個人でできることはどんなことか、まとめてみました。

アメリカで生卵を楽しむためのヒントは、オーガニックな、いつ採れたかわかる新鮮なタマゴを選んで、低温殺菌かお湯で殺菌を心掛けること!

それぞれ詳しく説明していきます。

アメリカ生卵対策<5位>なるべくオーガニックなタマゴを選ぶ(手軽度★★、安全度★)

日本養鶏協会によると、ストレス下にある鶏は免疫力が落ち、サルモネラ菌に感染するリスクが上がるとのこと。

また、効率性重視の養鶏場では、ケージに入れられ身動きの取れない状態でタマゴを生み、糞尿との接触リスクも高くなってしまうため、なるべくケージフリーで、自然に近い形で生んだ卵の方が安全です。

からし
からし

Pasture-raised eggs(放牧で育てられた鶏が生んだタマゴ)は割とどこのスーパーでも売っていています!

アメリカ生卵対策<4位>いつ採れたかが分かるタマゴを選ぶ(手軽度★★、安全度★)

さらにオススメなのが、いつ採れたのか分かるタマゴを買ってくること。

時間が立つごとにサルモネラ菌は繁殖している可能性が高いので、なるべくフレッシュなタマゴを選びましょう。採れてから1週間以内を目安に生食が安全です。

新鮮なタマゴは安全なだけでなく本当に黄身が濃厚で美味しいです。

もし近所にタマゴの直売所などがあればぜひ試してみることをオススメします!

ケージで飼われている鶏を撮影した写真
ニワトリもストレスない生活の方が病気になりにくいんですね…

アメリカ生卵対策<3位>低温殺菌されたタマゴを買ってくる(手軽度★、安全度★★★)

シーザーサラダのドレッシングやティラミスなど、アメリカで一般的なレシピでも生卵が使われることがあります。

そんなときにFDAも推奨しているのが、低温殺菌されたタマゴを使用することです。

低温殺菌されたタマゴは”Pasteurized(低温殺菌された) eggs”として売られていますが、前述の”Pasture raised(放牧された)eggs”と間違えないよう注意です!

生食用に殺菌された、Pasteurized eggs、一番確実な方法なのですが、難点が一つ。

お住まいのエリアによっては全然売っているのを見かけないんですよね…我が家の回りでもとんと見ないので(Pasture risedはどこでもあるんですけどね)他の方法で生卵を楽しんでます。

アメリカ生卵対策<2位>スロークッカー(インスタントポッド)で低温消毒(手軽度★、安全度★★★)

あらかじめ低温殺菌されたタマゴが売ってないんなら自宅で低温殺菌すればいいじゃない!というがこちらの方法。

サルモネラ菌が死滅するけれど、白身は固まらないそんなぎりぎりの温度設定、65℃あたりにスロークッカーを設定し5分程度タマゴをゆでると、低温殺菌されたタマゴが出来上がるそうです

アメリカで有名な調理器具、インスタントポッドの低温調理モードでも簡単に低温殺菌できるそうです。

インスタントポッドなら、低温調理モードがついているUltraがおすすめだそう!

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これならオンエッグ型だけでなく、インエッグ型の殺菌もできるから自宅でできる対策の中では一番安全なんですかね…?

ただ、我が家にはホットクックがあるので、スロークッカーやインスタントポッドの導入予定はなく、この選択ができないのが残念…

(仮にスロークッカーがあっても性格的にめんどくさがってやらないと思います…笑)

アメリカ生卵対策<1位>お湯に短時間浸す(手軽度★★★、安全度★★)

サルモネラ菌は、70℃で1分加熱すれば死滅すると言われています。

つまり、沸騰したお湯の中にタマゴを漬けることで殻に付着しているサルモネラ菌は死滅するはず!

我が家では、食べる直前にマグカップにタマゴを入れて、完全にタマゴが浸かるように沸騰したお湯を入れて1分待ちます。

白身が少々固まりますが、TKGや納豆ご飯に使用する分には、味に大きな影響はありません!

中身まで熱が完全に浸透するわけではないのでインエッグ型は防ぎきれませんが、前述の通りインエッグ型のサルモネラ菌汚染率は0.003%

さらに、日卵協のHPによると、仮にサルモネラ菌に汚染されていたとしても、菌数はたまご1個当り数個程度であり、常温でも一定期間内は繁殖することはないので、食中毒の起こる心配はないとのこと。

よって確率を確率を考慮して手軽なこの方法を選択しています。

※リスクと手間を天秤にかけこの方法を採用していますがリスクゼロではないので、自己責任でお願いします

ケトルでお湯を沸かしている様子を撮影した写真
なるべく沸かしたてのお湯を使いましょう

あとがき

みなさん、海外にいて一番食べたいと思う和食はなんですか?

私の場合、ズバリ卵かけごはん、TKGです!タマゴとご飯、お醤油があればささっと食べられちゃうのにいつ食べても美味しい、万能で最強の”和食”だと思うんですよね~(個人の感想です笑)

でもアメリカは生卵を食べる文化がなく、売られている卵は生食前提ではありません。

つまり、たまごかけごはんが気軽に食べられないのです…

卵は冷蔵庫に常備されているのにたまごかけごはんが食べられない…そんなTKGなしの生活に耐えられなくなったので、色々周りに聞いたり検索しまくった結果、いきついたナマタマゴをアメリカでも比較的安全に、そして手軽に楽しむ方法についてご紹介しました!

どなたかの参考になったのなら幸いです!

ではまたっ

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