- 海外赴任が決まったが、何から手を付けていいか分からない
- 出国までにやるべきことを時系列で知りたい
- 駐在にむけ準備中だが、抜け漏れがないか不安…
こんにちはっ!アメリカ駐在員のわさびと帯同中の妻、からしです!
未来の駐在員とその家族にむけ、「駐在が決まったらやる、50のやること」をリストにまとめました!
日本での仕事の引継ぎもあるし、駐在が決まると一気に忙しくなりますよね!やることリストを羅列するだけでなく、なぜそれが必要かについても解説するので必要事項の見極めにお役立てください。
2022年7月、夫にアメリカ駐在の内示が出ました
ときは2022年、夫、わさびにアメリカ駐在の内示が出ました。
今までもそれとなーく「海外興味ない?」と上司から確認されてはいましたが、まさか自分に駐在の話が来るとは思っていなかったので、色んな思いが頭の中を駆け巡りました。
内示が出てから渡米まで3か月もなかったので、急に忙しくなります。
やらないといけないことを整理し駐在準備に取り掛かる忙しい日々がはじまりました。
駐在内示が出た当時の状況と家族構成
家族の状況が違えば準備も変わってくると思います。
我が家の駐在の内示が出たときの状況はこんな感じでした。
- 妻(フルタイム勤務→渡米と同時に休職)
- 1歳の娘(保育園通い)
- 妻2人目妊娠中
- 賃貸暮らし(渡米前に荷物を引き払う)
- 駐在員本人が渡米し、3か月後に家族が帯同することに家族会議で決定
駐在準備の流れ
実際に渡米するにあたって、必要な手続きについてです。
意外と時間がかかる手続きもあるので、計画的に行いましょう。
おおまかな流れは以下の通りです。
(我が家の場合)
- 6か月前駐在内示
- 家族・親族とのすり合わせ
- 現地情報収集
- 5か月前駐在開始日・(場合によっては期間)の決定
- パスポート・ビザ・航空券の手配
- 引っ越し業者の手配
- 各やることリストの着手
- 船便・航空便発送(1回目)
- 3か月前駐在員本人の渡米
- (駐在員)アメリカで家探し
- (駐在員)家族の学校探し
- (帯同家族)やることリストでまだやれていないことを消化
- 2か月前家族で住む家の決定
- 0か月前
まずやること①家族・親族への報告
書くまでもなく、ほとんどの方がまず一番に内示を家族に報告するのではないでしょうか。
家族として、家族全員で海外に行くのか、単身赴任を選ぶのか、重大な決断ですよね。
限られた時間の中で決めないといけないので、なるべく早く家族と話し合いをしましょう。
\当時読んだ本はこちら/
まずは家族への報告・今後の方針の相談(すぐ)
- 目的:駐在への家族の方向性の確認・すり合わせ
- 決めなくてはいけないこと:駐在を受けるのか、家族帯同/単身か、配偶者の仕事や家族の学校をどうするかetc
我が家はフルタイム共働き、二人とも仕事が大好きな夫婦だったので、海外赴任という内示に家族でどう向き合うか長いこと悩みました。
いざ駐在がはじまると、慣れない海外生活が数年間待ち受けています。
駐在をきっかけに、お互いのキャリアをどうしたいか、(現職についてだけでなく、駐在帯同後どんな生活をし、帰国後どうしたいか)、駐在生活をどのようなものにしたいか、それに向けたそれぞれの役割、などとことん話し合って共有しました。
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各親族への報告・親族行事などの確認
- 目的:駐在により数年間日本にいないことの共有・確認事項の洗い出し
- 決めなくてはいけないこと:不在期間中の親族行事(冠婚葬祭行事)をどうするか、郵便物の受け取りの依頼やサポートの依頼など
各親族へ駐在が決まった報告を必要に応じて行いましょう。
親族の結婚式や法事など海外赴任期間と被るイベントがある場合は調整も必要です。
我が家は高齢の親族がいたので、万一の不幸があった際、帰国するのかの方向性を事前に家族と話しあってから出国しました。
夫が先に渡米した後、家族が後を追うまでの日本での3か月間、フルタイム勤務+1歳娘育児+妊娠初期+渡米準備が重なったので、実母に泊まり込みで手伝いに来てもらいました。
まずやること②現地情報の収集をする
- 目的:最新の現地事情の把握
- 具体的な方法:前任者や同期など、ツテを使って直接確認
先輩駐在員などからの生の声がとにかく大事。
意外と駐在を言い渡した上司は最新の現地事情を知らなかったりします。
今行っている前任者の方などに聞いてみましょう。
現地情報として得ておくべき情報
- どんな業務内容なのか、どれくらい忙しいのかなどのリアルな仕事の情報
- 家の情報(先輩駐在員の家を引き継ぐのか、会社が手配?自分で探す?)
- 学校の情報(いつはじまる?どんな選択肢がある?未就学児こそ大事な情報)
- 地域の情報(治安はどうか、どこに住むのがいいのか、日本人の多い場所など、交通の便など)
現役駐在員の方も、昔行った駐在経験者の方も、色々苦労している分とても丁寧に教えてくれました。出来ればメンターを作るとコンスタントに聞きたいことを確認できるのでオススメ!
渡米関係のTO DO
渡米にあたりまず取り掛かるべき手続きは以下のとおり
- パスポート発給
- ビザ申請
- 航空券の確認
- 渡航に関するサービスの確認
- 引っ越し業者選定・流れの確認
- 滞在先(アパート・ホテルなど)の手配・確認
ビザ申請
アメリカ大使館(札幌・東京・大阪・福岡・沖縄)に面接に出向く必要があります。
家族も帯同の場合、帯同者も駐在員本人と同じ日に面接を行います。
大使館に子どもを連れて行くことはできますが、荷物制限や待ち時間があるので、可能であれば、面接日は子どもはどこかに預けた方がいいでしょう。
航空券の確認
海外赴任日が決まったら、航空券の手配をしましょう。
意外と大事なのが現地に何時につくかです。
午前中に到着だとホテルチェックイン(大体午後3時)まで時間があるのですぐに身体を休ませられずしんどいかもしれません。
渡航に関するサービスの確認(空港でのアシスタントなど)
勤務先や航空券の種類によっては、渡航時のサービスがある場合があります。
例えば、乳幼児連れの場合は、出発地や乗り継ぎ地でのスタッフのサポートがある場合も。
他はコーポレートカードで特定の空港ラウンジが使えたり、といったこともあります。
引っ越し業者・流れの確認
勤務先によって、引っ越し業者の指定がある場合があります。
流れも引っ越し業者によって違ってくるので事前に確認しておきましょう。
我が家はヤマト運輸を使い、船便を2回、航空便を2回、計4回荷物を発送しました。
発送時期やそれぞれのタイミングで何を送るかについても家族で打ち合わせが必要です。
滞在先(ホテル・寮・アパートなど)の手配・確認
アメリカでの家が決まるまで、一時的にどこに住むのかの情報は大事です。
滞在先がホテルなどの宿泊施設なのか、寮やアパートといった生活拠点なのかによっても持っていくものが変わってきます。
勤務先によっては、一時的な住まいは相部屋、ということもあるようです。
お金関係で渡米前にやること
日本でやるべきお金関係の手続は3つ。
- 日本口座の1本化
- アメリカから日本口座へのアクセスの確保
- Wise登録により国際送金の手数料を抑える
この3点は最低おこなってから行きましょう。
銀行口座の一本化(できるだけ各個人一口座に絞る)(1か月前まで)
アメリカは会社員もその家族も毎年確定申告があります。
その際、アメリカの口座だけではなく、日本の資産も申告しなければならないため、日本に複数口座が残っていると、毎年の作業が面倒です。
よって、可能であれば口座は各個人一つに絞ってきた方が管理もラクなのでオススメします。
渡米直前だと、意外と平日の営業時間に銀行に行ったりする時間がなかったりするので、できれば渡米1か月前までにすませておくのがベター
グローバルダイレクトの申し込み
銀行によっては、海外居住者(日本非居住者)でも使えるようサービスを提供しています。
メガバンクは日本非居住者になっても口座自体は持ち続けられます。
ネット銀行は、日本非居住者は口座解約をしないといけないケースが多いので、出国前に確認した方がいいです。
Wise(海外送金アプリ)の開設(渡米直前でOK)
駐在員必須といってもいいWiseの導入。
海外に住んでいると、現地口座にお金を振り込んだり、現地資金を日本に送金したりと、なにかと海外送金が増えるもの。
各銀行からも海外送金は出来ますが、とにかく手数料が高い…!
例えば、10万円をアメリカの口座へ送金する場合、三菱UFJ銀行だと手数料が6,000円取られますが、Wiseだと800円程度で済みます!(レートによって多少変動)
手数料コストが87%も抑えられるのです。
何回も送金することを考えるとコストが全然違ってくるのでアカウントを作っておくことをオススメします。
アメリカに着いてからでもWise口座開設はできますが本人確認の証明プロセスがちょっとめんどくさくなるので出来れば日本国内でアカウント開設しておいた方がいいですよ
現地で使用するクレジットカードの申請
アメリカはクレジットカード社会です。
現金でレジで支払っている人は本当にたまーにしか見ません。
しかし、アメリカでクレジットカードの審査に通るにはクレジットヒストリー(通称クレヒス)が十分に溜まっていなければいけません。
このクレヒスを貯めるには、クレカを作って利用実績を積んでいかなければならないという矛盾…
よって、アメリカのメジャーなクレカを申請する前に、渡米後すぐでも審査が通るカードを作成して数か月程度クレヒスを貯める必要があります。
- 渡米90日前から日本で申請できるカード→JAL-USAカード公式サイトもしくはANA-USAカード公式サイト
- クレヒスなくてもSSNがあれば審査パスできるアメリカのカード→Rewards Credit Card – Cash Back Credit Card | Discover
アメリカのクレカでのポイ活は日本と比べ物にならないくらいオトクなので、クレヒスが貯まったらぜひ計画的にクレカを作っていきましょう。
現地(アメリカ)口座の開設
アメリカではSSN(Social Security Number)がないと口座開設が出来ません。
SSNは、住む家が決まらないと発行できないため、出国後住む場所が決まってからすみやかに対応しましょう。
アメリカの口座はたくさん候補がありますが、我が家は最大手の一つ、Chase銀行で開設しました。
最大手の安心感と、有人の支店が至るところにあって何かあった際に聞きやすかったのが決め手でした。
このリンクを踏んで口座開設すると$300貰えるので貼っておきます↓
現地現金(USD)の手配
アメリカではほとんどの買い物はキャッシュレスで(クレカ)で出来ます。
でもチップの支払いなど現金で支払う場面もあるので、最低でも200ドルくらいは手持ちで持っておいた方が安心です。
現金はチップで手渡ししやすい1ドル札、5ドル札を中心に持っておきましょう。
インフラ関係のやること
電気・ガス・水道などのインフラは日本で生活している限りは必要なので、渡米前1か月くらいにまとめて手続きしておきましょう。
電気・ガス・水道・インターネットの解約(1か月前)
自宅を引き払う際、忘れずに解約しましょう。
立ち合いが必要だったりもするので、退去の1か月前までには連絡を入れましょう。
固定電話・新聞の解約(1か月前)
固定電話、定期購読している新聞も忘れずに解約を。
NHKの解約(1か月前)
海外転居の場合は、NHKの解約が可能です。
解約には所定の届出書が必要なので、NHKふれあいセンターまで解約したい旨電話で申し出る必要があります。
NHK受信料の窓口-放送受信契約の解約 (nhk-cs.jp)
サブスクの解約(1か月前)
その他加入しているサブスクについても、必要に応じて解約手続きを忘れずに。
我が家はお花の定期便、Amazon Primeをサブスク購入していたので、いずれも解約しました。
(Amazon Primeなど動画配信サイトに関しては、海外でも見れるようにすることも出来るので、渡米後見続けるか見極めてから解約でもいいかもしれません)
海外で日本コンテンツを楽しむ方法についてはこちらで詳しく解説しています↓
郵便物の転送届申請
渡米後も何かと郵便物が日本の住所に送られてきます。
ゆうちょのHPで、郵便物の転送届を出しておきましょう。
転居・転送サービス – 日本郵便 (japanpost.jp)
日本の実家や義実家などを転送先に設定する方が多いです。
郵便物が届いたことを知らせて、場合によっては保管してほしい旨お願いしておきましょう。
転送してくれるのは「届出をした日から」1年間です。渡米後も忘れずに1年たったら再度転送申請するようにしましょう!
携帯電話の見直し・解約
加入している携帯電話のプランや会社によっては、見直しや解約が必要です。
我が家は、日本の電話番号を残しておきたかったので、もとから入っていた楽天モバイルを継続させています。
楽天モバイルなら、月980円で日本の番号を保持できる+アメリカでも2GBまで無料で使えます!
アメリカのSIMを買わず楽天モバイルでアメリカで生活している方もけっこういますよ。
アメリカの電話番号を早めにとっておきたいならハナセルがおすすめ。
日本語対応OKで日本にいるときから送料無料でアメリカSIMが手に入るので渡米前の携帯電話開通が可能です。
eSIMはオンラインで申し込めてすぐに利用開始できるのも魅力的。
月額10ドル以下でいつでも無料で解約できるので、特に生活の立ち上げの際に利用する駐在員の方が多いです。
役所関係で渡米前にやること
けっこうめんどくさくて時間がかかるのが役所関係の手続き。
混雑具合によっては半日近くかかったりするので、計画的に行く日程を決めておきましょう。
国外転居届
国外転居する2週間前から届け出できます。
国外転居届を提出すると住民票も抜くことになります。
住民票を除票した翌年から住民税の支払がなくなるので忘れずに行いましょう。
住民税はその年の1月1日にその自治体に住んでいる人=住民票がある人が対象なので、1月1日以降での住民票除票は、翌年まで住民税の支払があります!
納税管理人の手続き
住民税は1月1日時点でその自治体に住んでいる人が支払対象になります。
つまり、例えば2024年3月に住民票を抜いても、2024年中は国外にいても住民税の支払義務が発生します。
また、不動産など、国内源泉所得がある場合にも、税金の支払が発生したり、確定申告が必要になります。
国外にいると支払の手続きが滞るので、国内にいる誰かに納税管理人になってもらい、代理で納税の対応してもらう必要があります。
マイナンバーカードの返納
国外転居の手続きと同時にマイナンバーカードも返納が必要です。
コンビニで公的書類を取ったり、保険証の代わりになったり、なにかと便利なマイナンバーカード。
返納する前に、マイナンバーカードでやりたいこと(戸籍謄本や住民票を取るなど)はすませてから返納しましょう。
所得税・固定資産税などの手続き
不動産など国内源泉所得がある見込みの方は、どのような手続きが必要なのか、役所に確認しましょう。
車関係のやること
車を所有している場合に必要なことをまとめました。
- 運転免許の更新
- 国際運転免許の取得
- 所有者の売却
- 自動車保険の解約
それぞれ詳しくみていきましょう。
運転免許の更新
海外転居の場合は、海外赴任前に特例として、免許の更新日がきていなくても更新手続きが可能です。
次の運転免許の更新まであまり日がない方はぜひやっておくことをオススメします。
ゴールド免許であればざっくり5年(更新日から5回目の誕生日+1か月)、
ブルーの場合は、違反者や初回だとざっくり3年(更新日から3回目の誕生日+1か月)、それ以外はざっくり5年猶予を確保できます。
その間までに一時帰国で免許を更新すれば免許は失効しません。
もし海外赴任中にうっかり運転免許を失効させてしまった場合は、
「免許失効3年以内で、かつ帰国後1ヶ月以内」
であれば、筆記も実技も免除で再取得できるみたいですよ。
海外赴任前の運転免許更新には、海外赴任者である証明が必要なので、忘れずに!私は、勤務先から海外駐在を任命したという証明書を発行してもらいました。
国際運転免許の取得
駐在員マストといっても過言ではないのが、国際運転免許の取得。
アメリカだと都市部での駐在以外、運転はマストです。
渡米してから現地の運転免許を取得できるまで数か月間のブランクがあるため、その間は国際運転免許で運転します。
国際運転免許は発効から1年間です。
渡米前1か月くらいを目途に手続きにいきましょう。
国外運転免許証取得手続(本人による申請) 警視庁 (tokyo.lg.jp)
車の売却
車を所有している方は、売却など処分を検討しましょう。
数年間日本を離れること、車を持ったままだと自動車税やメンテナンスの手間がかかることを考えると処分してくる人が多いです。
我が家はここで一括見積もりを取って、いいなと思ったディーラーさんと個別交渉し、売却しました。
自動車保険の解約
車を売却する場合は、自動車保険の解約も忘れずに。
配偶者の仕事関係のやること
海外赴任の内示が出た際、避けて通れないのが、配偶者の仕事をどうするか問題。
海外赴任中だけではなく、その後のキャリアにも影響する話なので、家族でよく話し合いが必要だと思います。
勤務先との休職交渉
共働きが増えてきた現代、「配偶者の海外赴任帯同のための休職」を設けている企業も増えてきました。
妻、からしの勤務先にはそのような休職は当時なかったのですが、会社に交渉したところ、「自己都合休職」という形で休職を認めてもらえることに。
働きたいという意思表示と、籍を置いておくことの会社のメリットを打ち出せば、会社も考えてくれることもあるので、退職という選択に違和感や抵抗感がある方は、一度会社と向き合ってみることをオススメします。
退職の手続き
退職という選択をする場合には、会社側の都合、引継ぎや退職前の有給消化の交渉を考え、半年~3か月前までには退職意思を伝えた方がいいと思います。
失業保険の手続き(渡航後1か月以降)
海外転居の場合の退職は、失業保険の申請が出来ませんが、保留することが可能です。
退職後マックス4年以内であれば失業保険の申請が可能になるので、受給期間延長申請をすることをオススメします。
クセがあるのが、出国後31日以降にこの手続きが可能になるのですが、そのときには国外にいるので、日本の家族などに代理人をお願いし、事前に申請書類を預けておきましょう。
雇用保険について詳しくはこちら↓
医療関係のTO DO
アメリカは医療先進国ですが、医療費が高額なこともあり、日本のように気軽に病院にかかれません。
出国前に余裕を持って身体の悪いところは全部治してから出発しましょう!
健康診断
駐在員やその帯同家族は出発前に健康診断(人間ドッグ)を義務づけられていることが多いです。
検査結果で健康であることが証明できないと、そもそも駐在の手続が出来なかったりもしますので、会社の方針を確認の上、早めにかかるようにしましょう。
予防接種
アメリカに出る際に予防接種の一覧表の提出が求められます。
渡米後スムーズにかかりつけ医に提出できるようまとめておきましょう。
歯科検診・虫歯治療(すぐに)
駐在員とその帯同家族は会社がアメリカの医療保険を用意してくれることがほとんどだと思います。
基本的な治療費はその保険でカバーできますが歯の治療、目の治療に関しては制限があることが多いです!
日本でしっかり治してから行きましょう。
虫歯が見つかるとちょこちょこ通院して完治まで数か月かかることもあるので早めの受診を…!
親知らずの抜去
日本人駐在員に多いのが現地で親知らずを抜歯したという話。
わさびもアメリカで親知らずを指摘され、衛生的に抜歯した方がいいということでアメリカで抜歯しました。
親知らずは専門医のもとで治療するので、予約も取りづらい。
何度も通いたくなかったので全身麻酔+4本一気に抜歯することに!
自己負担もありましたし、かなりハードだったので、なるべくなら日本で抜いてきた方が無難かもしれません…
アメリカで歯並びの歯列矯正が気になっている場合は、親知らず抜歯はマストのようです
眼科検診・視力チェック(眼鏡の予備を作る)
歯と同じく医療保険の制限がかかるのが目の治療。
日本を発つ前に眼科にかかり、目の異常がないかチェックしましょう。
眼鏡・コンタクトの方は視力もしっかり測り、最新の数値で眼鏡やコンタクトを作ってストックして持っていくことをオススメします。
常備薬の購入
アメリカでもたいていの薬は手に入りますが、身体の小さなアジア系には効き目が強かったりもありますし、生活に慣れるまでは日本の薬を持っていった方が安心かと思います。
我が家のお薬リストは以下の通りです。
薬品ではありませんが、粉末のポカリスエットは風邪のときの水分補給でとても重宝するので持ってきた方がいいです!
私は花粉症が毎年ひどいんですが(アメリカにも花粉症はあります…)花粉症の薬はアメリカでも簡単に手に入りました。
保険関係で渡米前にやること
色んな種類のある民間保険。
出国前に不要なものは解約手続きしておきましょう。
国外での事故も対象の補償内容の場合もあるので出国前に要チェックです。
医療保険の見直し・解約
医療保険に入っている場合、解約するか慎重に検討しましょう。
日本の民間の保険会社の医療保険は、保険金が定額払い(例:入院一日につき5000円など)なので、日本の医療保険で現地の医療費をマルっとカバーすることはできません。
ただ、駐在の場合は会社がアメリカの医療保険を手配してくれることがほとんどだと思うので、アメリカでの医療費の自己負担は(医療保険のプランにもよりますが)あまりないと思います。
余談ですが、我が家の入っていた医療保険は海外の手術や入院も対象になったので、海外で出産した次女の帝王切開と入院分を保険金請求しましたよ!
損害保険(自動車・火災保険)の見直し・解約
日本で所有している自動車を売却・処分する場合は自動車保険も忘れず解約を。
持ち家を売却したりする場合、借り家を出る場合は、加入している火災保険(借家の場合でも賃借人賠償保険や家財保険に入っている場合アリ)の見直し・解約を検討しましょう。
子ども関係(保育園児)で渡米前にやること
子ども関係の手続きは、子どもの年齢によって大きく変わると思います。
我が家の場合、(渡米時1歳の保育園児・妊娠中)の場合は以下の手続きが必要でした。
児童手当の受取人を配偶者に変更
我が家は児童手当を受け取っていましたが、わさび(夫)を受取人に設定していました。
駐在員であるわさびが先に渡米し、家族は3か月後に追って渡米というスケジュールだったので、夫不在の3か月分の児童手当の受取人を妻であるからしに変更する手続きを行いました。
保育園・習い事の退園手続き
我が家は渡米の前月までからしが働いていたので、保育園を利用していました。
退園の申し出期限は園によっても違うと思いますが、3か月前までには伝えておいた方が無難だと思います。
もし習い事をしている場合は、同じく渡米までに退園の手続きを行いましょう。
現地の保育の情報収集(大事)
駐在(帯同)前はまずは無事に行くことだけでいっぱいいっぱいだと思いますが、本番は渡米後。
どんなエリアで、どんな保育・教育施設の選択肢があるかはとても重要な情報です。
渡米したての頃、右も左も分からないので、自宅保育をしていましたが、妻からしは、人生一といっていいくらいメンタルがやられました…
アメリカは、9月が新年度の始まり。5月~8月は長い夏休みがあります。
大体1月-3月くらいに次年度のクラスの申し込みをしたりすることが多いので、年度途中の渡米は、預け先がなかなか見つからない事態に発生することも…
早めの情報収集をして、現地に着いたらすぐに動けるようにしておいた方がいいと思います。
予防接種
子ども帯同でとても大事なのが予防接種の記録です。
渡米後の検診でかかりつけ医からも提出を求められました。
日本のかかりつけの病院に接種した予防接種の一覧表を作ってもらっていたのでそれを提出しました。
英語併記母子手帳の手配・英訳
英語バージョンの母子手帳というのがあるのをご存じでしょうか?
海外出産された方や日本で出産された外国の方向けに作られたもので、日本語と英語の併記がしてあります。
日本語・英語両方書いてある分、サイズがA5と、普通の母子手帳より大判なのが特徴的です。
区役所では、これから日本で出産する方でない限り貰えないので、必要な方は通販で購入しましょう。
私も子どもの人数分、英文母子手帳を購入し、持っていきました。
が、英文母子手帳、個人的には「使っていません」し「いらなかった」なと思います。
というのも、母子手帳はそもそも、日本独自のシステムであり、アメリカには存在しません。
子どもの検診の度、看護師さんに母子手帳の概要を説明し、数値を書いてもらったりするのも面倒になり、帰宅後自分で日本の母子手帳に書くようになりました。
今後駐在終了後も日本で母子手帳を使うことを考えると、日本語のもともとの母子手帳に一本化しておいた方がラクだと思います。
海外で妊娠・出産される方で、日本の役所から日本語の母子手帳を貰えない方は、下のリンクで紹介されているような母子手帳を購入してもいいかもしれませんね。
住まい関連で渡米前にやること
住まいの手続きは、持ち家か賃貸かによっても変わってきます。
順々に、一つずつクリアにしていきましょう。
(持ち家の場合)留守宅管理サービスの検討/賃貸に出す/売却
持ち家の場合、駐在中は日本の家をどうするかを検討しなければいけません。
勤め先によっては、留守宅管理サービスの紹介があったり、定期借家としての賃貸に出すことをバックアップしてくれたりもあるようです。
(借り家の場合)賃貸借契約の解約
賃貸物件に住んでいる場合は、賃貸借契約に基づいた期限内で退去を通知する必要があります。
物件によっては、退去前に現状復旧できているかの内覧があったりもするようです。
(一時的な住まいが必要な場合)ホテル・マンスリーマンション・親族など検討
住処を引き払ってから渡航日まで日が空いてしまうケースもあるかと思います。
渡航日直前は空港に近いホテルに泊まって体力を温存するのもよし。
期間が長い場合にはマンスリーマンションを利用するのもよし。
長い海外生活になるので、渡航までの機会に実家などに帰省しておくというのも手だと思います。
あとがき
駐在の内示が出て、海外で暮らすということにあまり実感もないまま、色々不安に思うことも多い時期かと思います。
私たちも、アメリカ赴任が決まったばかりのころ…毎晩のようにネットで「アメリカ 駐在 準備」とか検索しては大量に出てくるやることリストを前に戦々恐々としていました笑
そんな当時の自分たちが、どんな情報があれば助かったかを思い返しながら、駐在前に日本でやることをまとめてみました。
一つ一つやることをクリアにしていけば、駐在(帯同)への覚悟も不思議と決まってきます。
この記事がこれから日本の出発する皆様のお役に少しでもたてることを願っています。
ではまたっ
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